リオ~ボサ・ノヴァの誘い 価格: 2,500円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 ティルファンとしてはボサノヴァのジャンルは期待通り、という感じで楽しめる。「オセアーナ」でもボサノヴァのプログラムは入っていたけれど一枚まるごと聞ける「RIO」はとても贅沢な時間をもらえる感じ。さわやかさの中にティルならではのミュートサウンドのやや湿り気のあるカラーも溶けて、独特のテイストに仕上がっている。車で聞いても部屋で聞いても持ち歩いて聞いても…いいんだなぁ… |
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ピアニスト [DVD] 価格: 4,935円 レビュー評価:4.0 レビュー数:24 2001年度のカンヌ国際映画祭でグランプリおよび最優秀主演女優賞(イザベル・ユペール)と最優秀主演男優賞(ブノワ・マジメル)を受賞したミヒャエル・ハネケ監督の話題作。ピアノ教師のエリカ(I・ユペール)は、厳格な母(アニー・ジラルド)の夢であったコンサートピアニストになることができず、マゾヒズムの世界に没頭していた。そんな折り、彼女は工学部の学生ワルター(B・マジメル)から愛を告白されるが…。 芸術にまつわるトラウマ的環境ゆえに、倒錯した日常を送る中年女性の姿を深刻に描きつつ、その奥から芸術そのものが兼ね備えるナンセンス性をも暴露していくという意欲作。ハネケ監督自身は「これは |
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実践EQ 人と組織を活かす鉄則―「共鳴」で高業績チームをつくる 価格: 1,995円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 現代は管理職が「壊れる」時代と言われている。本書で強調されていることは一般に言われる人や組織を活かす「リーダーシップ」とは若干趣きが異なり、リーダーが不調になった時に、如何にして立ち直る(再生する)か、という点である。 リーダーには様々な難題が降りかかり、プレッシャーもある。ともすれば自己犠牲症候群に陥ってしまう。こうしたストレスが重なることによって、リーダーは本来持っていた長所・輝きがくすみ、結果として組織も期待される成果を達成出来ないということが起こる。これを修正する為にEQスキルを活かそうという主旨である。 「気づいていないことに気づく」こと、「自分とまわりの世 |
古書修復の愉しみ 価格: 2,520円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 本書の魅力は、単なる物語でもなく、単なる自叙伝でもなく、単なる技術紹介の本でもなく、それらが全て混ざり合い、良いバランスが保たれた作品だということであろう。 主人公が書籍修復の世界にのめりこんでいく様は、各修復作業の詳細な描写で肉付けされ、読む側にも緊張感とリアリティーを持って伝わってくる。 訳者あとがきで、市川恵里氏は、きちんと翻訳できるようにと、自ら書籍修復の基礎を学んだということを知り、なるほどと思った。基礎があったからこそ、日本語での自然で詳細な描写が可能だったということだ。 もちろん、専門的知識が無い者が読むのが難しいということではない。むしろ書籍修復の世界を全く |